オジギビト集会所本部長室R

路上観察サイト「オジギビト集会所」本部長のブログ

【海外路上観察】3秒で家に着きたい

 集会所の移転が終了、本部長室もこの新しい移転先を確保できたので、2009年9月以来途中で形を変えつつもお世話になってきた、BIGLOBEの退会手続きを行った。予定通り、旧集会所跡地(現在は移転告知のみ掲載)と旧本部長室は、3月末日を以て消滅することになる。

 今回は旧本部長室の記事の中から、路上観察関係のもので資料性が高い……というか本部長自身が記録として留めておきたいものを一つ、加筆などしつつピックアップしようと思う。

 この写真は1998年7月末に、とある用件でアイルランドのダブリンに行った時に、市内で撮影したバスの写真である。

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英語バージョン

 二階建てバスの側面に、Telecom Éireann(日本で言うところの「電電公社」)の発行している”CallCard”(いわゆるテレホンカード? 世界最初期のICカードらしい)の広告が掲げられている。謳い文句は”Get home in three seconds flat”。つまり、きっかり三秒で電話が自宅に繋がるよ、ということだろうか?と思いつつ見ていたのだが、市内を走るバスを見ているうちに、この広告にはいろいろな言語のバージョンがある事がわかってきた。

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イタリア語バージョン

 これはイタリア語バージョン。Google翻訳によると「3秒であなたは家にいます」とのことである。他にはフランス語バージョンなどもあったと記憶している(撮影できず……実に残念)。

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日本語バージョン

 そしてこの広告には、何と日本語バージョンもあった。「たったの3秒で家に着け」。”Get home in three seconds flat”の、極めてストレートな直訳である。まあ言わんとしていることはちゃんとわかる。イタリア語バージョンのGoogle翻訳結果とも整合性があるし。日本語としてはちょっとばかり「変わった味がついた」感じになっているのだが、それもまた大変良しである。
 この広告、メッセージの下地というか背景が日の丸的なのが、何とも好印象である。他の言語バージョンでは、国旗をあしらったものは無かったように思われるので、これはちょっと嬉しいことかもしれない。
 ちなみにTelecom Éireannは翌年の1999年に民営化され、Eircomになったとのこと。電電公社からNTTになったのと同じということになるだろうか。

 ところでダブリンと言えば、「機動戦士ガンダムZZ」で、コロニー落としの標的となる悲劇の地である。実際はどんな所なのか(もちろんガンダムは未来の話なのだが)ちょっと興味があったのも、実はこの訪問の「裏」目的の一つであった。これは今考えると、ある種の「聖地巡礼」的な感情および行動と言えなくもない。
 アイルランドは他にもいろいろ見てみたい所があるのだが、やはり個人的には「未来惑星ザルドス」(1974年/ジョン・ブアマン監督、ショーン・コネリー主演)の撮影地と言われる、ウィックロー辺りをちょっとうろうろしてみたい気がする。
 しかし果たして今後、本部長がこの国を訪れる機会があるかどうか……。

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