オジギビト集会所本部長室R

路上観察サイト「オジギビト集会所」本部長のブログ

【オジギビト】トリコロールな人

 テレビやネットのニュースその他では、相変わらず猛暑だ、酷暑だと大騒ぎだが、道東太平洋側は別世界のような涼しさである。曇りかにわか雨という不安定な天気のせいもあるが、8月3日14時頃の気温は、21度であった。しばらくは、このくらいの冷涼な気候が続くと思われる。

 

 さて今回は、旧集会所の直立不動オジギビトの個別ページでも紹介していた、「トリコロールな人」を紹介したい。つまりフランス国旗のような赤白青の三色の服を着た人で、東亜建設工業所属のオジギビトである。色遣いが目を惹く人なので、見たことがある人も多いのではないだろうか。

東京都大田区蒲田のトリコロール直不人(2013年9月)

 とり・みき氏の「街角のオジギビト」では、ベンケイ型の一例として紹介されている(後ほど紹介)。とり氏は「人?」とクエスチョンマークをつけておられたが、確かに鼻の形状と色は、人間というよりはコアラとかの動物を思わせるものである。
 最大の特徴はやはり、彼の服装とその色遣いであろう。足があまりにも短すぎでは?と思ってしまうが、上衣とスカートが一体となった、いわゆる「ワンピース」の構造を持った衣服なのかもしれない。トリコロールは、東亜建設工業のマークの色遣いに由来しているのであろう。
 この写真の彼は、大地にすっくと立ち、「気をつけて作業しております!」と力強く宣言しているような印象である。

東京都大田区蒲田のトリコロール直不人(2016年11月)

 この写真の彼は、三色の境界線や服の輪郭から、オジギ姿勢を取っていることが分かる。横に示されているメッセージに沿うようにするならば、オジギしていることが明確に分かる方が、より望ましいと思われる。

東京都大田区蒲田のトリコロールベンケイ人(2015年5月)

 典型的なベンケイ姿勢の彼である。ベンケイ型の場合は、上半身だけが看板上に見えている場合が多いのだが、彼の場合は足までちゃんと見えている。ただ、数あるオジギビト衆の中でも、残念ながら彼の足はトップクラスの短さと言えるだろう。(服がワンピースのスカート的な構造だったとしても……)

東京都大田区蒲田のトリコロール安全第一人(2016年11月)

 彼は安全第一を発信する役目を担っており、カテゴリーとしては内輪型に分類されるものである。「安全第一!頑張ろう!」的な呼びかけを、現場の作業者の方々に向けて、左手を上げて元気に発しているのがよく分かる。

 なお今回の東亜建設工業の人は、写真の撮影時期からも分かるように、別々の三カ所の現場で撮影されたものである。しかし撮影地域は全て、東京都大田区蒲田であった。

 今後、彼のバリエーションはどう展開していくか、気長に見守っていきたい。(道東ではちょっと逢えなさそうではあるが……)