オジギビト集会所本部長室R

路上観察サイト「オジギビト集会所」本部長のブログ

【現場外オジギビト】お寺の人々

 今回は久々に、現場外のオジギビト達を少しばかり紹介してみたい。旧集会所の現場外オジギビトの部屋で紹介していた、「寺院の人々」である。

 下の写真は、鳥取県にある三徳山三佛寺の入山受付の前で、料金支払いをお願いしている小坊主オジギビトである。

鳥取県三徳山三佛寺の受付小坊主オジギビト(2006年9月)

 撮影したのは、2006年の9月、つまり16年以上も前のことである。入山料も値上げしているかもしれない。この受付オジギ小坊主も、代替わり(あるいは引退)している可能性はあるだろう。

 三徳山三佛寺では、他にも下の写真のような人が活躍していた。

鳥取県三徳山三佛寺の案内看板小坊主(2006年9月)

 下の方の写真で「奉納」とあるが、この小坊主看板を奉納したという事だろうか? 手作りの看板を「どうぞ使って下さい」と納めたと……。いずれにしても、手作り感が大変良い味の人々である。互いに似ている二人だが、よく見ると鼻の穴の有無や眉の感じに、それぞれの個性が出ているようである。

 次の例は、高野山真言宗の総本山、金剛峯寺でオジギしていた僧侶である。

和歌山県伊都郡高野町高野山金剛峯寺の僧侶オジギビト(2011年5月/Y.T.氏提供)

 現場では少数派の真横オジギである。オジギの動線も、長めのものが二本見える。

 あまりにシンプルな顔という事もあり、年齢などを推し量る事は難しいが、少なくとも頭のてかり具合は、あたかも鏡の如き見事さである(最初は「!」マークに見えてしまった)。手に持っているのは、保護帽ではなく笠であろう。
 他の寺社仏閣でも、同様のオリジナルなオジギビト衆が活動していると思われる。一応、気を付けて見ているつもりではあるのだが、なかなか出会えないでいるのは、単に巡り合わせが悪いのだろうか。まあいずれにしても、今後も注目していきたい。

 ついでと言っては何だが、飛び出し児童にも寺院関係者らしき人がいたので、ここで併せて紹介しておきたい。

京都府京都市北区上賀茂の飛び出し小坊主(2011年5月)

 お寺の小坊主らしき少年が、満面の笑顔で飛び出し姿勢を取っている。眉の間の青い丸が目を惹く。恐らく寺社仏閣関係の飛び出し児童も、数多く存在するものと思われる。やはり飛び出し児童の本場、滋賀県には多かったりするのだろうか。(滋賀県の場合は、かなり前から相当にカオスな状況のようにも思えるが……)

 ところで先の記事でも紹介させていただいた、新刊「なぜ地球科学を研究するのか教えよう」、興味がおありの方は何とぞよろしくお願い致します。

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