オジギビト集会所本部長室R

路上観察サイト「オジギビト集会所」本部長のブログ

【本】「民と学のコラボレーション戦略」リリース

 フィリピンのアンゴノ市で行った水資源管理・公衆衛生に関する仕事の本、「民と学のコラボレーション戦略」が、Amazonkindle電子書籍として3月23日深夜にリリースされたので、こちらでお知らせを。
 本書はこれまでの路上観察本と同様、出版サービスなどを介さない、いわゆる自費出版」(と言うよりは「自力出版」の方が適切か)の本である。著者名は本部長の本名である(paperが複数引用されているし、PNを使う積極的な理由もメリットも無いので)。なおペーパーバック版は、近日中に用意の予定。

 内容としては、アンゴノ市の医療関係者向けに我々が用意した"Small Book"を、日本語化と内容の再構成、大幅な加筆を行ったものである。内容としては、前半は生活用水・飲料水の大腸菌簡易検査」、後半は生活用水・飲料水に含まれる微量元素(鉛など重金属類)の濃度」について、調査・分析の結果を纏めている。本研究の最も大切なところは、大腸菌簡易検査手法を、現地住民がハンドリングできるように技術移転することであり、それに関しては非常にスムーズに進んだと考えている。
 高校生〜大学生辺りから読めるようにしたつもりであるが、後半の微量元素濃度の記述は、ほんの少し難しい部分もあるかもしれない。なお、化学分析手法に関するテクニカルな話は、完全に省いている。ちなみに最後の方に、本研究で言わんとすることを纏めた「水マンガ」を収録している。
 本書の執筆と出版を快諾して下さった研究代表者の加藤氏には、ここでも改めて篤く御礼申し上げたい。
 環境学や水資源に興味がおありの方は、何とぞ宜しくお願い申し上げます。
オジギビト集会所」の本も、引き続き何とぞ宜しくお願い致します。