3年以上前に、「顔と身体の向きがちょっと違うオジギビト」について紹介した。
この中の一人について、現在(2025年8月)でも、香川県の高松市で活躍中の様子が確認された。
(2025年8月/北海道支部報告)
こうして改めて見ると、彼は首の向きだけではなく、上半身と下半身も向きが微妙に違うように見える。相変わらずで何より、というところである。
彼と初めて出会ったのは2000年代半ばの鳥取県内だったので、既に彼も最低20年程度は現役で活躍中ということになる。これも大変喜ばしいことである。
今現在の彼は、中国・四国地方ではごく普通に見られるオジギビトとなっている模様である。九州地方の状況は、残念ながら不明だが、活動地域になっている可能性は少なくない。近畿では、2012年の4月に京都市北区で出会った記録が確認できている。
東日本では、2015年12月に、東京都大田区で出会った記録がある。京都市、東京都での例はいずれも、今回の直立不動ポーズのもの単体(縦長の看板)であった。それ以北での活動ぶりは未だ不明だが、少なくとも道東方面では未だ出会えていない……。ちょっと寂しい。
変形(指差し)ベンケイポーズの彼と、石綿(アスベスト)の存在に関して力強く(?)知らせている彼の姿も、同じ現場で確認された。
(2025年8月/北海道支部報告)
一瞬、「直立不動ポーズ」の彼と、「立入禁止」の彼、そして「石綿大丈夫」の彼は、互いに別人なのか?と思ってしまいがちである。目の感じが、特に変形ベンケイポーズの彼についてはかなり違う印象を与える。
しかし、彼を特徴付ける額中央に見える前髪からすると、やはり同一人物と見て差し支えないものと思われる。
ついでと言っては何だが、良い機会なので、彼が活躍する他の看板についても紹介しておきたい。
(2007年2月)
保護具の完全着用を呼びかける彼、白目が肌色……というか、黒目のハイライトまで肌と同じ色である(腕章などは白なのに……)。この立ち姿も、何となく「真っ直ぐとは言えない」感がある。
開口部から墜落する彼の目は、「あ!しまった!!」という感じ濃厚で、実に好感が持てる。右手の演技も絶妙である。
さらについでではあるが、石綿に関して警告・注意喚起をしている看板の例を一つ。
(2006年11月)
防塵マスク着用でベンケイポーズを取る彼は、西日本ではかなりおなじみの人である。この現場はまさに「石綿を取り除く」という作業の現場であった。
以前の記事で触れた、他の「ちょっと斜に構えた感のある人」にも、いずれまた再会したいものである。(できればじかに……)