オジギビト集会所本部長室R

路上観察サイト「オジギビト集会所」本部長のブログ

【オジギビト】冬の現場で頑張る直立不動オジギビト

 先日ここで紹介した、公園の遊具設置の現場では、厳冬期にも拘わらず作業が進んでいたようで、今月横を通った時にはまた様子が変わっていた。どうやら設置は完了のようである。

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遊具設置が進んでいた釧路市内の公園の現場(2024年2月)

 雪はどんどん少なくなっていったので、「この辺でやっちまうか」というタイミングで、ささっと作業が進められたのかもしれない。
 それはともかく、カラーコーンの上に、1年半前に市内で出会った人が立っているのを発見。

太眉直立不動オジギビト

 非常に伝統的な直立不動ポーズである。保護帽の上に被さる太眉が、彼の特徴である。彼には1年半ほど前に、市立病院の現場で出会っていた。その時の彼はこちら。

市立病院の現場で活動する彼(2022年8月)

 最近のオジギビト衆の例に漏れず、大変整った美しい姿である。真正面からオジギ姿を見ているため、遠近感がついている。真正面からのオジギ姿は、(描く人の技術によっては)非常におかしな感じに見えることがあるが、彼の場合はちゃんと「オジギ」に見えるのが素晴らしい。
 なお彼は、特定の工務店などの専属ではないようである。カラーコーンに被せる形のものが用意されているところから見て、工事用品メーカー出身の人のようである。つまり今後もそこかしこの現場で彼と出会える可能性は、高めであるということになる。
 今年は特に雪が少なかったようだが、明日は雪の予報が出ている。まあすぐに溶ける季節にはなってきているが、やはりちょっとうっとうしい感がある。なるべく積もらないよう願いたい。

【オジギビト】2024年初遭遇の解体現場で活躍するベテランの方々

 今季は明らかな暖冬ではあるが、道東地方太平洋側もそれなりに寒く、また積雪も多少はあるので、工事現場の遭遇率もやはり下がりがちである。
 しかし工事は年間を通じて、確実に行われているものである。2月に入って、ようやくちゃんとした(?)解体工事の現場に、遭遇することができた。そこでは、90年代からお馴染みのベテランのオジギビト衆が、活躍していた。今回は2024年における初の解体現場遭遇記念(?)ということで、これらベテランの方々をここで紹介させていただくことにしたい。

冬の解体工事現場(の一部)(2024年2月)

 まずはこの方。相変わらずの藤子不二雄キャラ的男前ぶりである。

見得切りスタイルの彼、内輪型頭上注意タイプの彼

 頭上注意タイプの彼は、わりと最近出てきた感じがある。見得切りポーズの彼は、かなり前から全国の現場でお馴染みのはず。
 そしてこの方、縦長瞳の彼である。

特異なベンケイスタイルの縦長瞳男

 この方も、大変長いこと現役である。あと十年、いや二十年はフツーに出会うことができるのではなかろうか。
 縦長瞳の男に関しては、過去の記事も参照して頂ければ幸いである。

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 今はむしろ、これらの人々のようなベテランオジギビト衆に出会う方が、新人に出会うよりもむしろ嬉しいかもしれない。出会える確率は確実に低くなっているのだが、旧知の友に偶然出会えたような、喜びを感じることができる。
 できれば大成建設のあの坊や(初代)が、何かの間違いで……というのを願っているのだが、大成の方でも恐らく残ってはいないだろう。90年代終盤の頃が、初代に出会えるギリギリの線だったのだろう……としみじみ思ったりする。

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【オジギビト】複合型直立の人

 以前、東京都中央区で活躍していたツッコミ的ポーズの直立オジギビトを紹介した。

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ツッコミ的ポーズの人(2017年12月)

 いつ見ても、実に良いポーズである。
 この人のすぐ近所の、別の現場で活動していた人について、いずれ紹介しておかねばと思いつつ、相当な月日が経過してしまった。同じく2017年12月、東京都中央区の現場である。

立入禁止・保護帽着用同時警告直立人(2017年12月)

 この人は、分類上は直立不動型になるのだろうが、通常の直立不動型オジギビトがその名の通り「オジギ」をちゃんとしているのに対して、この人は正面を薄笑いで見据えている。そして左手の保護帽を指さしている。
 通常の直立不動型の人々のメッセージは、通常は「通行人に迷惑をかけてすみません、ご協力をお願いします」という「陳謝・依頼」のものである。しかしこの人の場合は、見得切り型やベンケイ型と同じく、「禁止」をはっきりと示している。その上、保護帽を指し示して、「保護帽を被らない人は立入禁止」というメッセージもしっかり伝えている。

服装などのディテールも抜かりなし

 カテゴリーとしては直立不動型ではあるが、メッセージはベンケイ型・見得切り型のもの、しかも内輪型・保護帽タイプのメッセージも含んでいるということで、この人およびこの看板は、やや特異なものと言って良さそうである。
 なお、当然ながら、保護帽さえ被れば「関係者」になれるわけではない

 

 

【現場路上観察】地震に強い水道管に置き換える工事の現場

 2024年の元日に発生した「令和6年能登半島地震では、広範囲にわたり水道の供給が止まってしまったことが、特に問題となっている模様である。水道に問題が発生すると、特に影響大なのが「水洗トイレが使えなくなる」という衛生面の問題であり、報道でも繰り返し伝えられていることである。
 能登半島の被災地域では、上水道の耐震化は既に進んでいたという話だが、今回の地震は想定を上回るものだったようである。自然というものは、しばしば……というよりは殆ど常に、人間の思惑を容易く超えてくるものだと痛感させられる。
 では、水道の耐震化とは具体的にはどういうものかというと、地中でずれるような力が加わっても、管同士のつながりが簡単には途切れない工夫をした管に置き換える工事とのことである。
 道東の釧路市内でも、2021年度中に、水道管の耐震化工事が色々な所で行われていた。

釧路市内の水道管耐震化工事の現場看板(上:2021年7月、下:9月)

 では、具体的にどのような水道管に置き換えるのだろうか。それを示した掲示はこちら。

自身に強い水道管の写真(2021年9月)

 幾つかの短い管が連結され、クレーンで持ち上げられている。このように持ち上げられても、管は互いの接続を保ったまま、弓形の一本の長い管の形を保っている。

イラストで示された耐震化工事(2021年9月)

 古いタイプの水道管では、振動によって途中の接続が切れたりずれたりして、水の供給が寸断される。一方、地震に強い水道管では、地中で振動を受け、水道管を曲げようとする力が加わっても、容易には接続が断たれないようにしているようである。
 では、水道管同士の接続部分はどうなっているのか?というのを示した看板もあった。

水道管の構造を示した看板(2021年10月)

「継手部分が抜けにくくなっている」というのが、耐震化の工夫とのこと。

継手部分の構造

 この図だけ見ると、地中での歪みに対応して、その部分の配管が緩やかに曲がるための作りかどうかは、ちょっと分からない感じではある。曲がるための仕組みというよりは、力がかかっても簡単には「抜けにくい」継手ということが、まず何より重要ということだと思われる。
 せっかくなので(?)、この構造図を解説している人のアップを。最初の写真のゾウとは、「同僚」ということになるのだろうか。

解説する人

 2024年は能登半島地震羽田空港の飛行機衝突事故という、非常に大変な状況で始まったわけだが、この後はなるべく「おだやかな」年であることを願うばかりである。

 

【本】オジギビト特定出張所・第二版リリース

「飛び出し児童」のKindleに続いて、オジギビト特定出張所」2冊の「第二版」(というか新版)がリリースされたので、この場をお借りしてお知らせを。

 飛び出し児童の本も、何卒宜しくお願い申し上げます。

 

【本】飛び出し児童の本・第二版リリース

「飛び出し児童」のKindle3つの、「第二版」(というか新版と言うべきか)がリリースされたので、この場をお借りしてお知らせを。

 最大の改訂は、構造の見直しと文章練り直し。恐らく初版に比べると、大幅に「読みやすく」なっている……はず。
 何卒、宜しくお願い申し上げます。(オジギビト関連の本2つも、近日中に改訂の予定)

 

【オジギビト】フライシャーな人のペンケース

 この人は、現場オジギビト衆の中でもかなりの古株であり、現在でも現役で活躍中の人である。とり・みき氏の「街角のオジギビト」では、フライシャースタジオのアニメ作品に出てきそうな人と紹介されていた。

フライシャーな人

 実は十年ほど前に、ある人から「京都の寺巡りのお土産」(!)として、このフライシャーな人をモデルにしたことはまず間違いないキャラが描かれている、ペンケースをいただいた。それがこれ。

フライシャーオジギペンケース

 誰がどう見ても、明らかにこのオジギビトがモデルである。細かい違いはあるが、間違いないであろう。「申し訳ありません」というメッセージの上の「DOGEZA!」というのも、意味不明でなかなか良い。
 裏面はこういう感じ。にぎやかである。

ペンケース裏面のコスプレゴメンネボーイズ

 警官とかシェフとかの中に、泥棒や酔っぱらいも混じっている。このペンケースの中では、彼らは「ゴメンネボーイズ」という名前らしい。メーカーの人々がオジギビトという名称を知らなかったのか、あるいは敢えて避けたか。
 ちなみに記憶が確かならば、入手したのは清水寺周辺らしい。今でも売っているのかどうか……。というかこの商品自体が今もあるのかどうか。
 オジギビトグッズは、昔は携帯ストラップとかもあったようだが、今は通常型携帯ではなくスマホの時代で、ストラップを付ける文化も昔ほど流行っていない様子。まあ恐らく、今でも、探せば色々とオジギビト絡みの商品はあるのだろう。しかしこれも現場オジギ看板と同じく、「めぐり合わせ」が重要である。敢えて血眼になって探すのではなく、ふらりと入った土産物屋などで見つけるという方が、やはり面白いだろう。
 オジギグッズはまあ良しとして、フライシャー的オジギビト衆には、今後も末永く現役で活躍してほしいものである。