オジギビト集会所本部長室R

路上観察サイト「オジギビト集会所」本部長のブログ

【LINEスタンプ】「ことりスタンプ Vol.2」リリース

 今から二年と一ヶ月前、LINEスタンプ「ことりスタンプ Vol.1」をリリースした。

ojigibito.hatenablog.com

 そして本日、「ことりスタンプ Vol.2」がリリースされたので、こちらでもお知らせしたい。

ことりスタンプ Vol.2

 Vol.1共々、何卒よろしくお願い致します。

store.line.me

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 ところでこの小鳥たちは、現在展開中のKindle無料マンガ「小さな居候とわたし」の登場キャラ、ひよちゃんミチくんである。
 実は、ミチくんの跳ね毛が、LINEスタンプの方では直毛、マンガの方では縮れ毛になっているという違いがある。メタ的に言えば、LINEスタンプのVol.1を作った時点では直毛で設定していたのだが、ちょっと思う所(?)あって、マンガでは縮れ毛にしたという事情がある(第2話の表紙参照)。
 しかしマンガの方の元ネタ(=子供の頃に描いていたラクガキマンガ)からすると、「ちょっと違うミチくん」が同時に二羽存在することも、あっても良いことなのかもしれない……と思ったりする。今後の話に活かされる可能性が出てきた……。
(元ネタでどんな話が展開されていたのかは、もちろん秘密)
 残酷SF小鳥マンガ「小さな居候とわたし」の方も、何卒よろしくお願い致します。
 ちなみに現在、第6話の準備中……。

 ついでに(?)、こちらもどうぞ。

 

【レトロPC】MZ-700用の名作迷路ゲーム

 3月1日に、漫画家の鳥山明氏が亡くなった。鳥山氏の功績に関しては、ここで具体的に挙げる必要など全く無い、極めて輝かしいものである。
 うちにある鳥山作品絡みのものは、マンガの単行本以外で何かあっただろうか……と考えてみたら、一つ意外(でもないか……)なものがあった。一昨年前に発売40周年を迎えたレトロPC、シャープMZ-700用の3D迷路ゲーム「MAZE LAND」エニックス)である。
 MAZE LANDは、大人用ゲームと子供用ゲームの二種類があり、子供用ゲームの方が、Dr.スランプのキャラを使ったものであった。ちなみに以下の映像は、コンポジット出力で液晶テレビに映した画面である。MZ-700は標準でコンポジット出力端子が付いているのが、実にエラい。おかげでこの古い東芝液晶テレビ(地デジ非対応)も、活かしどころがあるというものである。

MAZE LANDタイトル画面。キーを押して選択する。

最初に迷路が掘られ、立体迷路の画面に移る(これはミスした後の「再現ビデオ」画面)。

 子供用の「めいろやしき」では、迷路のどこかに隠れているアラレちゃんなどのキャラに出会い、またスタート地点に戻ることで、クリアとなる。ちなみに「めいろやしき」を選択してタイトル画面に行くと、アニメのOPテーマが流れる(MZ-700なのでもちろん単音……だがそれが良い)。

アラレちゃんと会えた!

 MZ-700はグラフィックが使えないので、文字や記号の組み合わせによる「キャラクターグラフィック」(キャラグラ)を駆使して、絵を描くことになる。ご覧の通り、文字や記号の組み合わせで、誰が見ても「ああ、アラレちゃんだ」と分かる、大変良いキャラグラである。そして戻ってくると……。

タイムくんがお出迎え。

 タイムくん(で正しい?)が、出迎えてくれる。口の部分が妙な感じだが、これはすごい早口で喋っているのである(サウンドも喋っている感じに鳴る)。
 しかしこの迷路の中には、ニコチャン大王も潜んでおり、間違ってそちらの方に行くと……。

ニコチャン大王が!

「くっちゃうぞ」と脅されてしまい、ゲームオーバーとなる。ご覧の通り、非常にうまいことあの特徴的なキャラを再現している。
 一方、大人用の「MAZE LAND」は、当然ながらよりハードなものとなっている。迷路のどこかにプレイヤーの「彼女」がいるのだが、その周囲には巨大クモが複数、うろついている。プレイヤーは持っているビームガンでクモを排除しつつ、彼女を救出し、スタート地点まで戻ってくることが、面クリアの条件となる。
 ちなみに彼女を救出後は、クモは迷路の壁を壊しつつ、すごい速さでまっしぐらにプレイヤーに向かってくる。しかしプレイヤー側も、ガンで壁を壊せるようになるので、近道を手早く作ってさっさと逃げることも可能である。その場に留まり、急接近してくるクモを迎撃するのが、最も安心安全な策だろうか。
 ちなみにこちらのタイトル画面では、「わが青春のアルカディアの主題歌のメロディーが流れる。

彼女を救出!

脱出!!

面が進むと、彼女の服が……

 ご覧の通り、かなり巧みなキャラグラである。キャラグラに関しては、こちらを見ていただければ、その世界の奥深さを垣間見ることができるかと……本当に、全く馬鹿にできないものである。
 ちなみにこの「MAZE LAND」、面が進むにつれて、彼女の衣服が破れていく。何と、「脱衣」の要素も含まれているという、何とも味な(!?)ゲームであった。最後にどうなってしまうかは……まあネットを探れば、あるかもしれない(例えばこちらとか……しかし最後は秘密か)。ちなみに後になるほど、迷路の複雑さ(というか曲がりくねり具合)とクモの数は、かな〜〜り厳しいものとなる。彼女の最終的なお姿はともかく、3D迷路として大変良くできているゲームなので、今でもたまに遊びたくなる傑作である。
 最後に……鳥山様、どうか安らかにお休み下さい。

 

【マンガ】研究の現場マンガ「吐きだめの研究室」第2巻リリース

 大学を舞台とした研究の現場マンガ、「吐きだめの研究室」第2巻が、amazonKindleマンガとしてリリースされたのでご報告を……。なお、本作はBowing Being名義である。

 日本のどこかにある県の、国立大学を舞台とした短編が3本。もちろん、完全なるフィクションである。第1巻に比べると話数は少ない(但し描き下ろしあり)が、その分、「吐きだめ度」は高いエピソードとなっている(はず)なので、どうかお許しを。
 既刊の第1巻はこちら。

 残虐非道SF小鳥マンガ「小さな居候とわたし」も、何卒宜しくお願い致します。第6話は、近日中にリリース予定。

 

【オジギビト】土俵入りスタイルオジギビトと共に示される作業手順

 これまで撮影した写真を見返していて、そう言えばこういう現場もあったな……というものを一つ。京都市左京区の現場で、既に干支一回り分ほど前の撮影である。

京都市左京区の土俵入りスタイルの直立オジギビト(2012年4月)

 この住友不動産専属の人は、以前も紹介した人である。わりと多くの現場で見られる人なので、ご存知の方も多いのではなかろうか。

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 この現場では、遠くから見ると何か細々したものが散らばっているような看板がもう一つあったのだが、拡大してみると、実に細々とした記載があることが判明した。

何か細々と……

仔細に示される作業手順

 その正体は、現場における作業手順書であった。モノトーンで細かく描写されているもので、他の現場では、このような形で出ている例はあまり多くはないように思える。
(ちなみに道路を挟んで光学ズームを使って撮ったので、少々フォーカスが甘いところがあるのはご勘弁を)
 これを逐一確認しつつ厳密に従って……という感じではもちろんないのだろうが、「この現場では、こういう取り決め、手順で安全確実にしっかりやっております!」ということを、通行人に示す目的もあると思われる。
 細かく色々と手順が書いてある看板は、もっと頻繁に見られるものとしてはクレーン作業などの例があるだろう。これらについても、いずれまとめて紹介してみたい。
 本記事の締めとして、もう一度この現場の直立オジギビトを。

なにとぞご理解のほど……

 

【オジギビト】冬の現場で頑張る直立不動オジギビト

 先日ここで紹介した、公園の遊具設置の現場では、厳冬期にも拘わらず作業が進んでいたようで、今月横を通った時にはまた様子が変わっていた。どうやら設置は完了のようである。

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遊具設置が進んでいた釧路市内の公園の現場(2024年2月)

 雪はどんどん少なくなっていったので、「この辺でやっちまうか」というタイミングで、ささっと作業が進められたのかもしれない。
 それはともかく、カラーコーンの上に、1年半前に市内で出会った人が立っているのを発見。

太眉直立不動オジギビト

 非常に伝統的な直立不動ポーズである。保護帽の上に被さる太眉が、彼の特徴である。彼には1年半ほど前に、市立病院の現場で出会っていた。その時の彼はこちら。

市立病院の現場で活動する彼(2022年8月)

 最近のオジギビト衆の例に漏れず、大変整った美しい姿である。真正面からオジギ姿を見ているため、遠近感がついている。真正面からのオジギ姿は、(描く人の技術によっては)非常におかしな感じに見えることがあるが、彼の場合はちゃんと「オジギ」に見えるのが素晴らしい。
 なお彼は、特定の工務店などの専属ではないようである。カラーコーンに被せる形のものが用意されているところから見て、工事用品メーカー出身の人のようである。つまり今後もそこかしこの現場で彼と出会える可能性は、高めであるということになる。
 今年は特に雪が少なかったようだが、明日は雪の予報が出ている。まあすぐに溶ける季節にはなってきているが、やはりちょっとうっとうしい感がある。なるべく積もらないよう願いたい。

【オジギビト】2024年初遭遇の解体現場で活躍するベテランの方々

 今季は明らかな暖冬ではあるが、道東地方太平洋側もそれなりに寒く、また積雪も多少はあるので、工事現場の遭遇率もやはり下がりがちである。
 しかし工事は年間を通じて、確実に行われているものである。2月に入って、ようやくちゃんとした(?)解体工事の現場に、遭遇することができた。そこでは、90年代からお馴染みのベテランのオジギビト衆が、活躍していた。今回は2024年における初の解体現場遭遇記念(?)ということで、これらベテランの方々をここで紹介させていただくことにしたい。

冬の解体工事現場(の一部)(2024年2月)

 まずはこの方。相変わらずの藤子不二雄キャラ的男前ぶりである。

見得切りスタイルの彼、内輪型頭上注意タイプの彼

 頭上注意タイプの彼は、わりと最近出てきた感じがある。見得切りポーズの彼は、かなり前から全国の現場でお馴染みのはず。
 そしてこの方、縦長瞳の彼である。

特異なベンケイスタイルの縦長瞳男

 この方も、大変長いこと現役である。あと十年、いや二十年はフツーに出会うことができるのではなかろうか。
 縦長瞳の男に関しては、過去の記事も参照して頂ければ幸いである。

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 今はむしろ、これらの人々のようなベテランオジギビト衆に出会う方が、新人に出会うよりもむしろ嬉しいかもしれない。出会える確率は確実に低くなっているのだが、旧知の友に偶然出会えたような、喜びを感じることができる。
 できれば大成建設のあの坊や(初代)が、何かの間違いで……というのを願っているのだが、大成の方でも恐らく残ってはいないだろう。90年代終盤の頃が、初代に出会えるギリギリの線だったのだろう……としみじみ思ったりする。

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【オジギビト】複合型直立の人

 以前、東京都中央区で活躍していたツッコミ的ポーズの直立オジギビトを紹介した。

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ツッコミ的ポーズの人(2017年12月)

 いつ見ても、実に良いポーズである。
 この人のすぐ近所の、別の現場で活動していた人について、いずれ紹介しておかねばと思いつつ、相当な月日が経過してしまった。同じく2017年12月、東京都中央区の現場である。

立入禁止・保護帽着用同時警告直立人(2017年12月)

 この人は、分類上は直立不動型になるのだろうが、通常の直立不動型オジギビトがその名の通り「オジギ」をちゃんとしているのに対して、この人は正面を薄笑いで見据えている。そして左手の保護帽を指さしている。
 通常の直立不動型の人々のメッセージは、通常は「通行人に迷惑をかけてすみません、ご協力をお願いします」という「陳謝・依頼」のものである。しかしこの人の場合は、見得切り型やベンケイ型と同じく、「禁止」をはっきりと示している。その上、保護帽を指し示して、「保護帽を被らない人は立入禁止」というメッセージもしっかり伝えている。

服装などのディテールも抜かりなし

 カテゴリーとしては直立不動型ではあるが、メッセージはベンケイ型・見得切り型のもの、しかも内輪型・保護帽タイプのメッセージも含んでいるということで、この人およびこの看板は、やや特異なものと言って良さそうである。
 なお、当然ながら、保護帽さえ被れば「関係者」になれるわけではない