先の記事「クローン疑惑の人々（２）」では、オジギビト界でも有名人の一人、「縦長瞳の男」について言及した。
今回は、その「縦長瞳の男」の活躍を紹介してみたい。まずはオジギビトの基本形である直立不動型やベンケイ型……と思ったのだが、この人がいかに現場で大活躍しているかを知っていただくために、「内輪型」、すなわち現場作業者に対して各種の注意喚起や警告を行っているタイプについて紹介したい。
しかし数が結構あるので、一枚一枚、高解像度の写真で並べると、なかなか大変なことになる。そういうわけで、ここでは小さめの写真の塊で出す事にしたい。その点、ご了承いただけると幸いである。
「清潔 清掃」の看板は、保護帽を脱いでいるので彼の髪型がはっきり分かる、ある意味貴重なシーンである。
少々ボケ気味の写真もあるが、これらは確かかなり厳しい条件で撮影された写真を、Photoshopで何とかしたもののはずである。遠くで、しかも斜めから撮らざるを得なかったものだったと記憶している。
「全員協力 ケガ人出すな」で分かるように、彼にもちゃんと同僚はいる。
「作業中くわえタバコ禁止」では、彼は保護帽越しに殴られているが、保護帽があってもそれなりのダメージを受けているようである。
「現場一斉清掃日」の人たちは、解像度の問題でこの写真からははっきり分からないかもしれないが、どうもいつもの彼と違う感じに見える（少し顔の感じが違うような……）。
「たばこは吸殻入れへ 紙屑はクズ箱へ」は、手だけである。これは本当に彼の手なのか？という疑問もあるかもしれない。手や服の特徴、この現場での他の看板の顔ぶれ（左に「整理整頓」の彼が見える）からして、この手も彼の手だと判断した。
「第三者に迷惑をかけるな」の彼は、いつもの彼とはちょっと違う雰囲気を持っている感じがある。縦長瞳の伸び具合が、少しだけ足りないからだろうか。
「落下物注意」は、かなり昔からこの場所で使われている、いわゆる「常勤タイプ」のようだった。そのため、全体に渡りかなり退色している。
横型の看板である。「喫煙所」があるということは、多分「トイレ」もあると思うのだが、残念ながら出会えていない。"TEZUKA PRODUCTION"の彼に関しては、20年近く前に名古屋市内で出会えているが……。
今回は内輪型の彼（および同僚）について、出会えているものをまとめて紹介してみた。次は直立不動型など、オジギビトの主要タイプの彼について紹介したい。
