12月17日の夜から降り始めた雪は、朝までにはやんでいた。しかしこの降雪が、釧路地方の実質的な初積雪となった。日中にかなり溶けていったが、これが今季の根雪になる可能性が高い。
さて本題である。今回は、これまで2回にわたり紹介したクローン疑惑の人々ではなく、時間的変化の結果こうなったのでは?と思われる例を一つ、紹介したい。
この人は、鳥取市で出会った直立不動オジギビトである。
身体の線の角張り加減などが、何となく版画的な表現と思わせなくもない、大変スタンダードな直立オジギビトである。活動範囲は不明だが、島根県大田市でも彼の活動が確認されている。
もしかして、「その後の彼」では?と思われる様子が、神奈川県の鎌倉市で発見された。
作業服が灰色のより地味なものになった一方、ネクタイは白から青緑と派手なものに変わった。保護帽は左腕に抱えていないのだが、姿勢は全く同じである。右手がやや肥大化しているが、何かあったのだろうか。
しかし何よりも変わったのは、彼の頭部であろう。帽子で隠してはいるが、かなりの高確率で禿頭と思われる。過去に保護帽を抱えていた名残の張り出した左腕が、被られた帽子(およびその下の様子)と相まって、ある種特異な(?)感慨を呼ぶ……と言うとやや大袈裟か。
ただ、この禿頭の彼も、山陰で出会った髪ふさふさの彼の、アレンジの効いたクローンである可能性はある。その後、どちらの彼にも殆ど出会えてはいないのだが、できればまたお会いしたいものである(特に禿頭の彼の方にはじかにお会いしたい……)。