街中で見掛ける掲示や看板には、工事現場のものを筆頭に、さまざまな注意喚起やお願いをしているものがある。今回は、「路上」ではなくエレベーター内部などの屋内だが、イオン札幌麻生店に貼られていた、駐車券に関するポスターを紹介したい。撮影は全て北海道支部長による。撮影年月は2023年2月である。全て三井のリパークのもので、ポスターデザインは北海道札幌北陵高等学校の美術部の方々によるものである。
まずはこちら。「主役」によるストレートなメッセージが、大変好感を持てるものである。
カード全面ではなく、角の方に控えめに顔があるのが良い。
次のものは、なかなか穏やかではない状況である。
駐車券が真っ二つに引き裂かれている。その状況に少女が大泣きしている。これだけ泣かれたら、誰もが駐車券を大切に扱おうと思うに違いない。よく見ると駐車券を引き裂く手指にピンクのマニキュア……。母親による(ある意味間接的な)児童虐待という構図であろうか。
次の例も、駐車券の受難である。
いかにも頭の中身が軽そうなにいちゃんに、必死にすがりつこうとする駐車券……。目の感じが昭和の少女マンガ風であるのが良い。
そしてこれも、忘れられた駐車券の悲しみ。
これはもう、持ち主を完全に見失い、独りで膝を抱えるしかないような状況である。この駐車券はもはや、このまま朽ち果てていくしかないのであろうか。
そしてこれは、絶対に駐車券を忘れない者達の勇姿である。
「忘れん」に「ジャー」を付けて「ワスレンジャー」である。戦隊ヒーローの団体名では、時として結構無理矢理な「ジャー」付けがあるように思うが、これに関しては「レンジャー」が「レン」を略さず丸ごと使われているので、全く違和感がない。
最後は、このような啓蒙ポスター企画では、是非出てきて欲しい一枚。
ツーサイドアップ金髪碧眼美少女が、駐車券を丁寧に扱うように促している。彼女にこう言われれば、「はい」と答えざるを得ないだろう。
最後に北海道札幌北陵高校美術部の皆様、素敵な作品をどうも有り難うございます。
4日前にリリースされたこちらも宜しくお願い致します。