昨年9月に、鉢植えのアサガオの種が回収できそうだということについて記載した。
その後、実際に種は回収できたのかどうかについては、ここでは何の記載もしてこなかった。その理由は後で述べるが、実は三個、回収できていた。
これが回収された種である。しかし、詳しい方ならば一見して「?」と思うことだろう。ちょっと触れたらポロリと出てきてしまったので仕方ないとはいえ、何というか「熟成不足」的な感が否めなかった。もっと固く締まった、真っ黒な種ではなかったか?と……。
というわけで、「種は採れたが、植えても芽が出るようなものではないのでは……?」という感が強い、すなわち「回収失敗」ではないか?という気がしたので、ここでは種を回収した話題は控えていたわけである。
その後、この膨れた感じは変化するのだろうかと見ていたが、若干ながら全体に縮み、水っぽさもなくなったように思える。下の写真は、一月半以上経過したこれらの種の様子である。
これらの種は、「一応試みる」ということで、植えてみることにした(4月27日実行)。道東太平洋側は、他の地方が夏日だ真夏日だと大騒ぎしているのとは対照的に、毎日毎日寒い日々が続いていたのだが、大型連休が終わってようやく、少しばかりましになってきた。そのおかげもあってか、5月も半ばになってようやく、種の一つからの発芽が確認された。
1番が、発芽して急速に伸びているものである。方向を90度変えて撮影した写真はこちら。
2番と3番は、種自体は膨れ上がって、土(というか細かい石の集まりの方が多いか)の表面にも出てこようかという感じなのだが、1番のような明らかな発芽は未だにしていない。やはりダメだったのだろうか……とも思うが、これからますます暖かくなるはずなので、今しばらく様子を見てみたい。
そしてこれが発芽した1番の、翌日16日の様子である。少々水をかけた直後の状態である。
茎の部分も直立し、急速に葉っぱが開きつつある。種の皮も、乾燥すれば勝手に落ちるだろう。
1番は、「まずはめでたし」というところである。2番と3番については、引き続き状況を見守りたいが、もしかすると「やはり回収を早まったせいか……?」ということになるかもしれない。