先日の記事では、「週休二日制」を高らかに宣言する現場の看板を、一枚紹介した。
この看板は、本集会所で扱っている「内輪型」(現場で働く人々への警告・注意喚起)ともまた異なる、新しいカテゴリーのものと言えるだろう。呼びかけというか「宣言」の対象は、一般の通行人であるのはもちろん、現場の関係者も含まれているかもしれない。
今回は、カテゴリーとしては従来の「内輪型」なのだが、その警告の発し方が、オジギビトの中の主要カテゴリーの一つ、「ベンケイ型」という例を紹介したい。
工事現場やダンプ、トラックでのアマチュア無線使用を禁じる、現場などでのこうした警告看板や掲示は、既に数多くの写真がネット上で見られる。
電波法によると、アマチュア無線によるアマチュア業務とは、「金銭上の利益のためでなく、もっぱら個人的な無線技術の興味によって行う自己訓練、通信及び技術的研究を行う無線通信業務をいう」(参照:電波法施行規則第3条第1項第15号)とのことである。つまり仕事で連絡を行うためにアマチュア無線を使うと、違法になるわけである。さらにダンプなどに設置する無線機に関しては、無線局免許証票に関することなど考えるべき項目がさらに幾つもある模様。まあ一番最初の、「アマチュア無線の業務利用」という点で既に違法なので、まずその時点で「ダメ!」だろう。
しかしその辺をテキトーに、なあなあで済まそうとする人が後を絶たないということで、最近はこうしてはっきりと「ダメ!」という掲示や看板を出すようにする現場が増えているということのようである。
この内輪型警告看板(無線タイプとでも言うべきか)では、典型的なベンケイスタイルの警告人が、手のひらをこちらに向けて厳しく警告を発している。この人は、通常の「現場内立入禁止」などを示しているベンケイ人の中に入っても、全く違和感なく警告業務を遂行できるだろう。彼が他の警告を発しているバリエーションも、もしかするとあるのかもしれない。
ついでと言っては何だが、同じく札幌市北区の「運動掲示」の写真を一枚。
やや遠方からの撮影で、圧縮ノイズも出ているのが惜しいが、一応書いてある事は何とか読める。この現場では、「グループKY」の後に、この4つの項目を「一人KY」運動として唱和している模様(ここで実際にやっているかどうかは不明だが……)。
上下左右を念入りに確認ということで、その確認作業の「象徴」として、人差し指をピンと伸ばした手がシンプルに示されている。
無線タイプと、運動関係の現場掲示・看板については、今後もさらに注目していかねばならないだろう。
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