先日は、カラーコーン上のオジギ黒ずくめ人と駐禁ネコについて紹介した。
今回は、さらに他のカラーコーン上で活動する人々を、引き続き紹介してみたい。
カラーコーン上の人々が発するメッセージは、大まかに分けると先の記事で紹介したネコのような駐車関連のものと、黒ずくめ人のような現場関連、そして飛び出し児童と同じものがある。下の写真は、運転者に向けた飛出し注意である。
相撲の突っ張りのようなポーズであるが、突進してくる車に向かって「あぶない!!」と必死の警告を発しているところだろうか。今まさに轢かれようとしている瞬間なのかもしれない。
次は駐車禁止の警告を発している例である。これはカバーと言うよりは、カラーコーンを掲示板的に使った、かなり控えめなものである。
十二単らしき服装の女性(京都府警所属か?)が、「ここにはくるま止められしまへんえ」と警告を発している。祇園祭に対応した違法駐車防止の警告であるが、「京情緒や美観をこわします」と、美的感覚の方に訴えかけているのが、なかなか上手い(?)お願いの仕方と言えるかもしれない。
しかしこの駐禁警告、わりと長いこと使われている様子。この女性は見た目以上にベテランなのかもしれない。
次は現場の例を。と言っても、人ではなくパーツである。
内輪型、足元注意タイプの警告である。これは既存の掲示を、カラーコーンに巻いて上辺をガムテープで留めているようである。
よく見るとこの足、床面から突き出ている釘を踏みそうになっている(最初は釘の存在には全く気付かなかった……)。足元の危険は、段差だけではなかったわけである。
そしてこれはベンケイ型の人。
これも先の例と同様、カラーコーンを掲示板のように使うタイプである。ベンケイ人らしく、その表情は厳しい。図案としては大変整っており、通常型の看板のタイプもありそうな人である。しかし残念ながら、今まで出会ったことはない。
カラーコーンのカバーの形の警告・陳謝掲示、あるいはカラーコーンを掲示板代わりに利用するタイプの掲示は、まだまだ数多くあるに違いない。今後も注目していく必要があるだろう。
ところで先の記事でも紹介したが、環境学方面の本が一冊リリースされたので、何とぞ宜しくお願い致します。