オジギビト集会所本部長室R

路上観察サイト「オジギビト集会所」本部長のブログ

【現場外オジギビト】飲食店の人々

 オジギビトは、工事現場だけにいるわけではない。駅や飲食店、病院や小売店など、至る所に存在し、日々頭を下げ続けているのである。

 今回はその中から、飲食店で活動する現場外オジギビトの例を紹介したい。

回転寿司の人

東京都練馬区すしおんどの人(2008年5月/Y.T.様提供)

 回転寿司店内で頭を下げているオジギ店員である。この人のオジギ姿、問い掛ければ「以前は現場にいました」という答えが返ってきそうな、大変整ったものであると言えよう。
 ところで、回転寿司店で流れている物をタッパー等に入れて持ち帰る人というのは、意外と多いのだろうか。

ファミレスの人

京都府京都市北区大宮南田尻町・ガストの人 (2013年4月)

 カプセルトイの販売機の上で、「ガストコイン」が使用不可能である事を知らせている、児童オジギビトである。左京区のガストでもこの児童は見かけたので、ガスト専属のオジギ児童であった可能性が高い。
 長い長い睫毛に加えて、極端に短い腕が、彼の可愛らしさを倍増させているようである。

焼肉店の人

京都府京都市北区焼肉店の人 (2013年4月)

 焼肉店オジギビトである。こういう一種独特の味を持つ人は、もはや今現在の工事現場オジギ衆の中には、ちょっと現れにくい気がする。手描き感濃厚なのに加えて、ある意味アーティスティックとも言える全体の造形は、商売関連のオジギビトならではのものであると言えよう。やはり、お店の方によって生み出された人なのであろうか? 細めた目のみの顔が、見れば見るほど何とも言えない「味」である。

ビアガーデンの人

北海道札幌市中央区・ビアガーテンの人(2016年8月/北海道支部長報告)

 札幌駅前のビアガーデンで、通路の誘導をしているオジギ女性である。袖にはしっかり、銀座ライオンのマークが入っている。

日本料理店の人(LA)

アメリカ合衆国ロサンゼルス市・日本料理店の人(2019年12月/N.M.氏提供)

 寿司と酒、そして小皿(小料理)を出す、日本料理店「ハヤマ」のオジギビトである。目鼻口も頭髪もない、完全のっぺらぼうの人である。唯一のオプションは、ヒゲ的な黒い物体である。黒くて四角い形からすると、もしかしてこれはメガネかサングラスか?とも思ったのだが、どちらであろうか。しかしメガネの場合、彼はこちらに向かって頭頂部を見せていることになるのか……。

 現場外オジギビト衆は、現場の人々にも劣らない賑やかさである。Wixに移設したオジギビト集会所では、これら現場外の人々はレギュラー(?)紹介の枠から外れることとなったが、少しずつこちらで紹介していきたい。