オジギビトは、工事現場だけにいるわけではない。駅や飲食店、病院や小売店など、至る所に存在し、日々頭を下げ続けているのである。
今回はその中から、飲食店で活動する現場外オジギビト衆の例を紹介したい。
回転寿司の人
回転寿司店内で頭を下げているオジギ店員である。この人のオジギ姿、問い掛ければ「以前は現場にいました」という答えが返ってきそうな、大変整ったものであると言えよう。
ところで、回転寿司店で流れている物をタッパー等に入れて持ち帰る人というのは、意外と多いのだろうか。
ファミレスの人
カプセルトイの販売機の上で、「ガストコイン」が使用不可能である事を知らせている、児童オジギビトである。左京区のガストでもこの児童は見かけたので、ガスト専属のオジギ児童であった可能性が高い。
長い長い睫毛に加えて、極端に短い腕が、彼の可愛らしさを倍増させているようである。
焼肉店の人
焼肉店のオジギビトである。こういう一種独特の味を持つ人は、もはや今現在の工事現場オジギ衆の中には、ちょっと現れにくい気がする。手描き感濃厚なのに加えて、ある意味アーティスティックとも言える全体の造形は、商売関連のオジギビトならではのものであると言えよう。やはり、お店の方によって生み出された人なのであろうか? 細めた目のみの顔が、見れば見るほど何とも言えない「味」である。
ビアガーデンの人
札幌駅前のビアガーデンで、通路の誘導をしているオジギ女性である。袖にはしっかり、銀座ライオンのマークが入っている。
日本料理店の人(LA)
寿司と酒、そして小皿(小料理)を出す、日本料理店「ハヤマ」のオジギビトである。目鼻口も頭髪もない、完全のっぺらぼうの人である。唯一のオプションは、ヒゲ的な黒い物体である。黒くて四角い形からすると、もしかしてこれはメガネかサングラスか?とも思ったのだが、どちらであろうか。しかしメガネの場合、彼はこちらに向かって頭頂部を見せていることになるのか……。
現場外オジギビト衆は、現場の人々にも劣らない賑やかさである。Wixに移設したオジギビト集会所では、これら現場外の人々はレギュラー(?)紹介の枠から外れることとなったが、少しずつこちらで紹介していきたい。