オジギビト集会所本部長室R

路上観察サイト「オジギビト集会所」本部長のブログ

【オジギビト】大きな人々

  先日は、「控えめに佇む」オジギビトについて紹介した。

ojigibito.hatenablog.com

 この控えめな人々、看板内での存在が控えめな場合と、実際のサイズ自体が非常に小さく抑えられている場合の二通りがある。

 今回はその逆の、サイズがとにかく大きい人々の例について、幾つか紹介してみたい。

 まずはサンキ建設の現場から。

京都府京都市左京区梅ノ木町の女性(2010年8月)

 軽自動車と比べると分かるように、このオジギ女性のサイズは、普通の人間とだいたい同じ程度のようである。

 それほどの大サイズでもないが、サンキ建設の人をもう一人。

京都府京都市左京区のふくよかな人(2013年1月)

 この肉付きが結構良さげな人は、別の会社でも活躍している人である(服の色が違っていたりする)。恐らく、上のオジギ女性よりも長く、サンキ建設の方で活躍しているのではなかろうか。サイズとしては、やや小さめ(子供程度?)であるものの、レイアウトの仕方と服の色のせいか、結構目立つ存在である。

 その後しばらく経ってから、さらにもう一人、サンキ建設の人に出会うことができた。この人はなかなかの大サイズである。

京都府京都市左京区の人(2019年1月)

 非常に典型的かつ現代的な、整った直立不動オジギビトである。この人が、今後はサンキ建設でのスタンダードになるのだろうか。上のちょっとふくよかな人はまあ良しとして(?)、一番最初に紹介したオジギ女性は、今後も変わらず現場でどんどん活躍してほしいものである。

 大サイズの人たちは、固い素材(プラスチックや金属、紙など)でできた看板ではなく、このように柔軟な垂れ幕などの上に配置されるのが、最も多いと思われる。取り回しが固い板よりも簡単で、比較的大きなものを作りやすいのが、その理由だろう。

 

 次は装研の現場の例である。「オジギしていない」とかツッコまれそうだが、まあ今回紹介する顔ぶれに入れてあげても良いだろう(高所で頑張っていることだし……)。

京都府京都市山科区の高所の人(2011年4月)

 高層建築物(マンションと推定)の覆いの上で、作業服姿の人が微笑んでいる(赤矢印)。コンビニの周辺を歩いている人々との対比で、実はこの高所の人が、実際の人間と同等のサイズであることが見て取れる。

 もう一例、装研の現場の例を。

京都府京都市山科区の高所の人(2012年5月)

 これもマンションの改装現場である。天候や光の加減を考慮しても、一年前の現場のものは結構色褪せていたようである。

 ちなみに、彼が一転して小サイズになった掲示もあった。

京都府京都市山科区の小サイズになった人(2012年5月)

 この人とメッセージの距離感などからすると、この掲示はどうやら「お手製」のものと思われる。全体の感じからしても、実はこの人も「素材集の人」なのか……と思ったりもするが、まああまり深く追求する必要もないだろう。(「社内で自由に使える素材」と考えることもできる)

 

 最後に、「自走式」の大サイズ人を紹介しておきたい。下の例は、旧集会所で「見た目は最高齢?」というタイトルで紹介していた人である。

京都府京都市左京区岩倉の自走式老科学者オジギビト(2014年4月)

 本集会所で紹介しているオジギビト衆の中では、少なくとも見た目は一番の最高齢かと思われる。帽子や白衣など「博士」的な感じなのはやはり、住宅用断熱素材のハイテクぶり(「科学技術の結晶!」ということ)をそれとなくアピールする目的もあるのだろうか。

 トラックの後部ドアの内側という、結構変わった場所でオジギしている珍しい(かもしれない)例である。しかし作業時はドアを開放することになるので、ドアの内側というのはなかなか合理的とも言えるだろう。

 

 そういえばもう一人、「自走式」の大サイズオジギビトがいた。「立体発光オジギビト」の記事の中で紹介した人である。ここでも再度、写真を出しておきたい。

兵庫県神戸市東灘区田中町の平面化ライトボーイ(2008年10月)

 この人は、非常に間近で見られたということもあって、なかなかのインパクトであった。

ojigibito.hatenablog.com

 

 一番最初のオジギ女性を含めた、女性オジギビト衆の活躍ぶりについては、また後日紹介したい。