オジギビト集会所本部長室R

路上観察サイト「オジギビト集会所」本部長のブログ

【現場外オジギビト】自動販売機の人々

 世の中、「暑い!猛暑だ!!」と大いに騒いでいるようだが、道東地方太平洋側は、そんな暑さとは全く無縁の気候である。さすがに先週の木曜(16日)あたりを境に、気温がぐっと上がった感はあるのだが、24日までの最高気温は確か、摂氏23度ちょっとくらいだったと記憶している。今年の夏は全国的に暑いということだが、それくらいでようやく「ちょうど良い」か「ちょっと暑いかも?」的な感じになるかもしれない。

 今年は気温の上がり方が明らかに緩慢なようで、庭のギョウジャニンニクは一応芽は出したものの、あまり大きく成長せずに黄色く変色してしまった。チューリップも、昨年は複数本咲いたのに、今年は一本だけという状況であった。しかし、アスパラガスだけは何故か、元気に伸びてくる。元々寒さに強いのだろうか。

 ちなみにうちには、エアコンは、無い。必要が無いからである。

 

 さて本題である。今回は現場外オジギビト衆の中から、自動販売機の上で活動している人々を紹介してみたい。まずは、この人から。

鳥取県東伯郡三朝町山田の自販機の人(2003年12月)

 左胸のマークからも見て取れるように、コカ・コーラボトラーズの人である。ちゃんと専属の人を用意したということだろうか。しかし、その後同じ自動販売機上に現れた人は、どうやら素材集の人のようである。

鳥取県東伯郡三朝町山田の自販機の告知人(2007年9月)

 恐らく現場で作ったものだろうが、敢えて(?)白黒というのが、急ごしらえ感を演出している。

 さらにその後、同じ自動販売機に現れた人は、掲示全体がカラフルであった。

鳥取県東伯郡三朝町山田の自販機の人(2008年2月)

 上下方向に少々圧縮されているせいか、なかなか恰幅が良い人である。一応、髪に分け目らしきものがある。改めてこの写真を見直すと、一瞬だが彼の青いネクタイが、「口から吐き出されるスライム状物体」に見えた。

 次の例は、ファミレスに置かれたカプセルトイ販売機上の人である。これも自販機の範疇に入れて問題ないだろう。

京都府京都市中京区・ガスト京都丸太町店の子供(2010年4月)

 カプセルトイ販売機の上で、「ガストコイン」が使用不可能である事を知らせている、児童オジギビトである。左京区のガストでもこの児童は見かけたので、もしかするとガスト専属のオジギ児童なのだろうか? 長い長い睫毛に加えて、極端に短い腕が、可愛らしさを倍増させているようである。

 次の例は、京都市内のある病院の、地下に設置されていた自販機の人である。

京都府京都市北区鞍馬口医療センターの自販機の人(2016年4月)

 キリンビバレッジサービスの専属の人だろうか。頭髪のてかりと、意外と複雑なラインを描く前髪が目を惹く。

 次は、またしてもコカ・コーラボトラーズの人である。

京都府京都市北区地下鉄烏丸線北大路駅の自販機の人(2019年2月)

 なかなかの巨顔ぶりを見せつけている女性オジギビトである。しかし全体的には非常に整った、落ち着きさえ感じさせる人でもある。2000年代終盤あたりから、こういう「巨顔」な人々は現場オジギビトの中にも増えてきており、それらの多くは一つの素材から派生したものと考えられる(またの機会に紹介する予定)。しかしこの自販機の人は、それらとは別系列の人の模様。コカコーラ専属なのだろうか。

 自販機は、現場外オジギビト衆が活躍する場としては目に付きやすく、また出現頻度も高い。今後も注意して見ていきたい。