オジギビト集会所本部長室R

路上観察サイト「オジギビト集会所」本部長のブログ

【マンガ】小鳥ブラックSFマンガ「小さな居候とわたし」第6話「貪る子ら」リリース

 小鳥ブラックSFマンガ「小さな居候とわたし」第6話「貪る子ら」が、昨日、日にちの変わりそうな時刻に、Amazon Kindleでリリース。代金ゼロ円。何とぞよろしくお願い致します。

 今回は、これまでで最も多く血が出る状況になっている。しかし所詮は小鳥なので(?)、大した事はない。
 第1話から第5話はこちら。

 研究の現場マンガ「吐きだめの研究室」も、何とぞよろしくお願い致します。

 

【飛び出し児童】「製品」と「自作」

 Kindle電子書籍「飛び出し児童館」シリーズの改訂第二版の事は、ここでもお知らせしたが、飛び出し児童そのものに関してはしばらく話題に出す事もなかったので、ここらで小ネタを。
 下の写真は、2009年に京都市左京区で見かけた、飛び出し児童看板である。

サッカーボールを蹴りつつ飛び出す少年(2009年9月)

 モノクロの線画で構成された少年である。シートの形で販売されている製品のようで、地面に立てるための支柱などは、地域住民の方々が自作した模様。
 この少年、どこかで見た記憶が……と思ったら、その2年前、すなわち2007年の3月に、姫路市内で出会っていた飛び出し少年の元ネタであった。
 2007年に出会った少年の写真がこちら。胸の「8」も同じである。

地域住民自作のサッカー少年(2007年3月)

 お手製の彼は、遠目にも目立つ真っ赤な服を気ていた。非常に色白なのは、まあ使える塗料の制約もあったのだろう。塗料が垂れている所が幾つもあるが、屋外で使う事が前提の飛び出し児童看板で、まさか水性塗料という事は……。工作の途中で、ちょっとした失敗があったのだろうか?乾かないうちに立ててしまったとか?左腕の赤色の垂れは、そんな感じが濃厚であるが。

滴る塗料

 製品版の彼は、プロのデザイナーが描いたものである事は、間違いないだろう。それを地域住民の方々が模写するとなると、普段この種の絵を描き慣れていない人には、特に手指の表現や顔パーツなどの模写は、かなり難しいものがあったと思われる。
 しかしそれを差し引いても「結構頑張りましたね」と思ってしまう。むしろ、シンプルになった顔パーツで構成された表情は、何とも味わい深いものがある(人によっては、ちょっと「怖い」と思えるかもしれないが……)。

 一瞬、この姫路市の彼の方が、製品版の「元ネタ」という可能性も……とも思ったりしたが、その可能性は極めて低いだろう。常識的に考えて。
 恐らく彼も、今は既に役目を終えて、この場には新人の飛び出し児童が配置されている事だろう。撮影時点で、既にかなりの劣化が塗装面に生じているのが見て取れる。
 また同じ感じで、製品版のサッカー少年を模したものに代わっていたら、ちょっと面白いのだが……。代々、この場はこの姿勢のサッカー少年が活動、という感じで。

<追記>
 製品版(カラー)のサッカー少年の写真が、後で写真の群れの中から発掘された。

京都市左京区のサッカー少年看板(2011年3月)

 

 

【LINEスタンプ】「ことりスタンプ Vol.2」リリース

 今から二年と一ヶ月前、LINEスタンプ「ことりスタンプ Vol.1」をリリースした。

ojigibito.hatenablog.com

 そして本日、「ことりスタンプ Vol.2」がリリースされたので、こちらでもお知らせしたい。

ことりスタンプ Vol.2

 Vol.1共々、何卒よろしくお願い致します。

store.line.me

store.line.me

 ところでこの小鳥たちは、現在展開中のKindle無料マンガ「小さな居候とわたし」の登場キャラ、ひよちゃんミチくんである。
 実は、ミチくんの跳ね毛が、LINEスタンプの方では直毛、マンガの方では縮れ毛になっているという違いがある。メタ的に言えば、LINEスタンプのVol.1を作った時点では直毛で設定していたのだが、ちょっと思う所(?)あって、マンガでは縮れ毛にしたという事情がある(第2話の表紙参照)。
 しかしマンガの方の元ネタ(=子供の頃に描いていたラクガキマンガ)からすると、「ちょっと違うミチくん」が同時に二羽存在することも、あっても良いことなのかもしれない……と思ったりする。今後の話に活かされる可能性が出てきた……。
(元ネタでどんな話が展開されていたのかは、もちろん秘密)
 残酷SF小鳥マンガ「小さな居候とわたし」の方も、何卒よろしくお願い致します。
 ちなみに現在、第6話の準備中……。

 ついでに(?)、こちらもどうぞ。

 

【レトロPC】MZ-700用の名作迷路ゲーム

 3月1日に、漫画家の鳥山明氏が亡くなった。鳥山氏の功績に関しては、ここで具体的に挙げる必要など全く無い、極めて輝かしいものである。
 うちにある鳥山作品絡みのものは、マンガの単行本以外で何かあっただろうか……と考えてみたら、一つ意外(でもないか……)なものがあった。一昨年前に発売40周年を迎えたレトロPC、シャープMZ-700用の3D迷路ゲーム「MAZE LAND」エニックス)である。
 MAZE LANDは、大人用ゲームと子供用ゲームの二種類があり、子供用ゲームの方が、Dr.スランプのキャラを使ったものであった。ちなみに以下の映像は、コンポジット出力で液晶テレビに映した画面である。MZ-700は標準でコンポジット出力端子が付いているのが、実にエラい。おかげでこの古い東芝液晶テレビ(地デジ非対応)も、活かしどころがあるというものである。

MAZE LANDタイトル画面。キーを押して選択する。

最初に迷路が掘られ、立体迷路の画面に移る(これはミスした後の「再現ビデオ」画面)。

 子供用の「めいろやしき」では、迷路のどこかに隠れているアラレちゃんなどのキャラに出会い、またスタート地点に戻ることで、クリアとなる。ちなみに「めいろやしき」を選択してタイトル画面に行くと、アニメのOPテーマが流れる(MZ-700なのでもちろん単音……だがそれが良い)。

アラレちゃんと会えた!

 MZ-700はグラフィックが使えないので、文字や記号の組み合わせによる「キャラクターグラフィック」(キャラグラ)を駆使して、絵を描くことになる。ご覧の通り、文字や記号の組み合わせで、誰が見ても「ああ、アラレちゃんだ」と分かる、大変良いキャラグラである。そして戻ってくると……。

タイムくんがお出迎え。

 タイムくん(で正しい?)が、出迎えてくれる。口の部分が妙な感じだが、これはすごい早口で喋っているのである(サウンドも喋っている感じに鳴る)。
 しかしこの迷路の中には、ニコチャン大王も潜んでおり、間違ってそちらの方に行くと……。

ニコチャン大王が!

「くっちゃうぞ」と脅されてしまい、ゲームオーバーとなる。ご覧の通り、非常にうまいことあの特徴的なキャラを再現している。
 一方、大人用の「MAZE LAND」は、当然ながらよりハードなものとなっている。迷路のどこかにプレイヤーの「彼女」がいるのだが、その周囲には巨大クモが複数、うろついている。プレイヤーは持っているビームガンでクモを排除しつつ、彼女を救出し、スタート地点まで戻ってくることが、面クリアの条件となる。
 ちなみに彼女を救出後は、クモは迷路の壁を壊しつつ、すごい速さでまっしぐらにプレイヤーに向かってくる。しかしプレイヤー側も、ガンで壁を壊せるようになるので、近道を手早く作ってさっさと逃げることも可能である。その場に留まり、急接近してくるクモを迎撃するのが、最も安心安全な策だろうか。
 ちなみにこちらのタイトル画面では、「わが青春のアルカディアの主題歌のメロディーが流れる。

彼女を救出!

脱出!!

面が進むと、彼女の服が……

 ご覧の通り、かなり巧みなキャラグラである。キャラグラに関しては、こちらを見ていただければ、その世界の奥深さを垣間見ることができるかと……本当に、全く馬鹿にできないものである。
 ちなみにこの「MAZE LAND」、面が進むにつれて、彼女の衣服が破れていく。何と、「脱衣」の要素も含まれているという、何とも味な(!?)ゲームであった。最後にどうなってしまうかは……まあネットを探れば、あるかもしれない(例えばこちらとか……しかし最後は秘密か)。ちなみに後になるほど、迷路の複雑さ(というか曲がりくねり具合)とクモの数は、かな〜〜り厳しいものとなる。彼女の最終的なお姿はともかく、3D迷路として大変良くできているゲームなので、今でもたまに遊びたくなる傑作である。
 最後に……鳥山様、どうか安らかにお休み下さい。

 

【マンガ】研究の現場マンガ「吐きだめの研究室」第2巻リリース

 大学を舞台とした研究の現場マンガ、「吐きだめの研究室」第2巻が、amazonKindleマンガとしてリリースされたのでご報告を……。なお、本作はBowing Being名義である。

 日本のどこかにある県の、国立大学を舞台とした短編が3本。もちろん、完全なるフィクションである。第1巻に比べると話数は少ない(但し描き下ろしあり)が、その分、「吐きだめ度」は高いエピソードとなっている(はず)なので、どうかお許しを。
 既刊の第1巻はこちら。

 残虐非道SF小鳥マンガ「小さな居候とわたし」も、何卒宜しくお願い致します。第6話は、近日中にリリース予定。

 

【オジギビト】土俵入りスタイルオジギビトと共に示される作業手順

 これまで撮影した写真を見返していて、そう言えばこういう現場もあったな……というものを一つ。京都市左京区の現場で、既に干支一回り分ほど前の撮影である。

京都市左京区の土俵入りスタイルの直立オジギビト(2012年4月)

 この住友不動産専属の人は、以前も紹介した人である。わりと多くの現場で見られる人なので、ご存知の方も多いのではなかろうか。

ojigibito.hatenablog.com

 この現場では、遠くから見ると何か細々したものが散らばっているような看板がもう一つあったのだが、拡大してみると、実に細々とした記載があることが判明した。

何か細々と……

仔細に示される作業手順

 その正体は、現場における作業手順書であった。モノトーンで細かく描写されているもので、他の現場では、このような形で出ている例はあまり多くはないように思える。
(ちなみに道路を挟んで光学ズームを使って撮ったので、少々フォーカスが甘いところがあるのはご勘弁を)
 これを逐一確認しつつ厳密に従って……という感じではもちろんないのだろうが、「この現場では、こういう取り決め、手順で安全確実にしっかりやっております!」ということを、通行人に示す目的もあると思われる。
 細かく色々と手順が書いてある看板は、もっと頻繁に見られるものとしてはクレーン作業などの例があるだろう。これらについても、いずれまとめて紹介してみたい。
 本記事の締めとして、もう一度この現場の直立オジギビトを。

なにとぞご理解のほど……

 

【オジギビト】冬の現場で頑張る直立不動オジギビト

 先日ここで紹介した、公園の遊具設置の現場では、厳冬期にも拘わらず作業が進んでいたようで、今月横を通った時にはまた様子が変わっていた。どうやら設置は完了のようである。

ojigibito.hatenablog.com

遊具設置が進んでいた釧路市内の公園の現場(2024年2月)

 雪はどんどん少なくなっていったので、「この辺でやっちまうか」というタイミングで、ささっと作業が進められたのかもしれない。
 それはともかく、カラーコーンの上に、1年半前に市内で出会った人が立っているのを発見。

太眉直立不動オジギビト

 非常に伝統的な直立不動ポーズである。保護帽の上に被さる太眉が、彼の特徴である。彼には1年半ほど前に、市立病院の現場で出会っていた。その時の彼はこちら。

市立病院の現場で活動する彼(2022年8月)

 最近のオジギビト衆の例に漏れず、大変整った美しい姿である。真正面からオジギ姿を見ているため、遠近感がついている。真正面からのオジギ姿は、(描く人の技術によっては)非常におかしな感じに見えることがあるが、彼の場合はちゃんと「オジギ」に見えるのが素晴らしい。
 なお彼は、特定の工務店などの専属ではないようである。カラーコーンに被せる形のものが用意されているところから見て、工事用品メーカー出身の人のようである。つまり今後もそこかしこの現場で彼と出会える可能性は、高めであるということになる。
 今年は特に雪が少なかったようだが、明日は雪の予報が出ている。まあすぐに溶ける季節にはなってきているが、やはりちょっとうっとうしい感がある。なるべく積もらないよう願いたい。