この記事では、オジギビト衆との出会いを求めて歩き回る間に出会った、駐車禁止を知らせる人々を紹介したい。駐禁警告衆は、「禁止」という事を明確に知らせる都合上、基本的にベンケイ型や見得切り型の姿勢を取っている場合が殆どのようである。なお本記事は、集会所第2特別室を再構成したものである。
ぱっと見では白髪なのか?と思ってしまうが、白髪に見える部分は安全帽の首ひもであると思われる。彼は駐車禁止警告衆の中でも、全国的に活躍しているメジャーな人物であると思われる。
右腕のパースが凄い。しかしこういう感じの見得切り誇張表現は、工事現場のオジギビト衆でも見られる。
最初、足の裏が物凄く広いと思ったが、落ち着いてみると道路標識だった。
金髪女性の警官である。真っ赤な唇が目を引く。
工事現場オジギビト衆の中でも超メジャーな、あの「縦長瞳オジギビト」の親類縁者のような人物である。もしかしたら本当にそうかもしれないので、今後もより詳しい調査が必要であろう。
ちなみに縦長瞳の人とは、この人のことである。(アニメオジギビトに関する記事でも言及……クレヨンしんちゃんの映画にちらりと登場)
これは警官が「駐車禁止だ!」と一般人に言っているのではなく、一般のドライバーあるいは歩行者が「お互いのために迷惑駐車はやめようね」と穏やかに呼びかけているものだろう。
少々目つきが怪しい感があるが、個人的にはこの人、それほど嫌いではない。
掌に「NO」の二文字を貼付け、はっきり「めいわくです!」と言う念の入りようである。
彼は名古屋市内のあるホテルの正面玄関で、駐車禁止を呼びかけていた。一つ上の人物とかなり似ているが、細部の差異、全体のまとまり具合から察するに、恐らく上の人を参考にしてホテルの関係者の手によって独自に生み出された人物と思われる。
とり・みき氏の「街角のオジギビト」の読者の方からの提供である。この女性、顔と手のギャップが物凄い。本当に彼女の手なのだろうか。彼女のものだとすると、この金属的かつリアルな掌は「駐輪禁止」を訴える彼女の固い意志の表われなのかもしれない。
これも同じ方からの提供である。ベンケイポーズの猫が「放置禁止」を厳しく呼びかけている。これは自動車ではなく、自転車の駐車を禁止しているものとの事。自動車の見得切りに対して自転車のベンケイというのは、違法駐車・放置の悪質度や物理的規模を示しているのかもしれない。見渡す限り放置自転車の海(両腕を拡げてそれを表現)……というひどい状況なのだろうか。
オジギビト衆で言えば、労働動物衆に分類できるだろう。彼は集会所本部長が駐禁警告衆の存在を明確に意識した、最初の例である。
ここから先に示す例は、大阪府在住の、かぶ氏からご提供戴いたものである。関西方面の駐禁警告衆の活動状況が、これでより明らかになった。
「No!」と書かれた板を持って見得切りポーズを取るというのが、駐禁警告衆の主要パターンの一つである。「一番若く美しい」とかぶ氏のコメント。確かに、頬の微かな赤みと顔の造形、そして髪形は、若さ……というか、何となく幼さを感じさせる。
かぶ氏によると、本来は現場オジギビト衆との事である(確かに見覚えがあるような気が)。彼も「No!」板を持った見得切りスタイルであるが、小鳥のサポート(?)があるのが大きな違いか。
なお、この板持ち見得切りタイプは、今のところ例外なく、三本の指だけが板上辺から露出している(ちょっと持ちにくくないか?)。
駐車禁止区域で睨みを利かせる人である。「No!」の板を持って見得を切るより、もしかすると効果があるかもしれない。
違法駐車によって迷惑を被る特殊車輌三種が怒っている。というよりは、違法駐車をしている(またはしようとする)馬鹿者に対しての威嚇か。威嚇ならばもう少し怖くても良さそうである。
かぶ氏のご指摘通り、「こち亀」の某警官を彷彿とさせる人である。被っている保護帽がちょっと薄手で弱そうな感じである。前髪のぎざぎざ加減が、この種の絵をあまり描き慣れない人が一生懸命模写したような感じで、ある意味微笑ましい。
厳密には駐禁警告衆ではないが、ここで併せて紹介したい。彼は、本記事の一番最初の写真の人のクローン(つまり模写、手描き)であると思われる。オリジナルでは見られない下半身も見えるが、左腕が途中から見えないのはオリジナルの特徴を忠実に踏襲している。
この駐禁警告衆も、さらに気をつけてみてみればかなりのバリエーションが存在することは疑いの余地がないだろう。今後も注目してみたい人々である。