昨年2021年の9月上旬にYahoo!ニュース経由で流れてきたトピックで、大林組の現場では既に少なくとも20年以上おなじみの、あのヒヨコが「街中にこんな面白看板が!」という感じでクローズアップされていた。それに便乗(?)して旧本部長室で紹介したわけだが、この本部長室Rでも「働く動物型」の活躍ぶりの好例として、今一度紹介したい。
ちなみにYahoo!ニュースの方では当該記事は既に削除され、元々の記事の配信サイトも不明である。しかし敢えて探す必要もないだろう(どこかにアーカイブなど存在する可能性はもちろんある)。
撮影地は大阪府豊中市・大阪国際空港(伊丹空港)、撮影年月日は2000年5月16日である。神戸に用事があって東京から出向いた帰りに出会ったものである。実はこのヒヨコに出会う2年ほど前に、大林組の労働動物の報告を、当時京都市在住の集会所近畿支部長(当時/現在は運営委員)から既に受け取っていた。それが次の写真である。
撮影地は京都市左京区吉田本町(京都大学構内)、撮影年月は1998年3月あるいは4月と思われる。一目瞭然だが、この犬とヒヨコは共通のタッチで描かれているもので、恐らくヒヨコも1998年の段階で既にデビュー済みだったと思われる。
今回のニュースに付けられたコメントには、「タブレットやマウスで描いたっぽい」という感想も見受けられた。つまり「手間を掛けずにその辺のシロートが雑にささっと描いたような印象」ということなのだろうか。20世紀終盤の時点でタブレットはまだまだ普及していないので、マウスの方がまだ可能性としてはありそうだが、恐らくこれは真逆で、「手描きで丁寧に、(美的に)計算されて描かれたもの」という方が真実に近いのではなかろうか。
この猫も、大林組労働動物である。撮影地は京都市下京区西洞院通、撮影年月日は2010年4月24日である。
本部長がこれらの大林組労働動物を一目見て抱いた感想は、「従来の労働動物衆よりもかなりアート方面に振った、見た目よりもわりと手数(およびコスト)の掛かっているっぽいのを現場に投入してきましたね大林組さん」というものであった。つまり、今回のニュースに触れた人が抱いた「虚無感」とか、前述のような「手抜き・粗雑」というような印象とは真逆だったわけだが、まあ殆どの方々がスマホの小さい画面で小さい写真をチラリと見ただけだろうし、今のご時世「そういう見方もできなくはないのかも……」と少し思わなくもない。
しかしこの大林組労働動物にも、その顔ぶれにちょっと無視できない変化が起きていた。
撮影地は京都市中京区梅屋敷、撮影年月日は2010年11月6日。つまり先に紹介した猫とさほど離れていない時期の遭遇である。これまでのものとは明らかに別種の猫で、他の労働動物衆の方に寄せてきたような感もある。ゆくゆくは世代交代を……という目論見も、もしかしたら大林組の方であったのかもしれない。
ちなみに残念ながら、本部長はこの「新世代」と思われる大林組労働動物には、この猫以外には出会えていない。(現在、周辺地域には大林組の現場が皆無……しばらくは出会えないであろう)
しかし、20世紀末から活躍中のヒヨコたちも未だ現役ということで、その点は安心である。昨年9月にこのニュースに触れた方々も、これを機会にスマホから顔を上げ、街中をちょっと見回しつつ歩いてみては……などと僭越ながら少々思ったりしたものである(とはいえ今のご時世、外歩きは推奨されないのだが……まあ一段落ついたらということで)。
ちなみに今回紹介した犬、ヒヨコ、そして猫(最後のではない方)は、とり氏の「街角のオジギビト」でも紹介されている。
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