先の東南アジアの現場の人々に関する記事では、モデルとなったと思われる日本のオジギビトについても紹介した。
今回は、そのオジギビトについて、もう少し深掘りしてみたい。(写真が少々小さめなのはどうかお許しいただけると幸いである)
とり氏の「街角のオジギビト」で、典型的なオジギビトの一人として紹介されている人である。とり氏も指摘されているが、かなりのがに股である。
そしてとり氏のもう一つの指摘点が、顔のてかりである。肌の色(日焼けであろう)が濃い方で、どの辺がてかっているかが良く分かると思う。
次の例は、保護帽もテカっているがなぜか控えめな例である。微小というか微妙なバリエーションと言えるだろうか。
次も静岡市の例で、服の色が少し違うバリエーションである。この人は、あまり日焼けしていないので、顔のテカりも無いようである。
次の例は、いつものカラフルな彼で日焼けも十分しているのに何かが足りない……と思ったら、顔や保護帽のテカりが消えてしまっていた例である。靴の先はテカっているというのに、これはどうした事かと思ってしまう。もしかすると彼の場合、単色化の最初期段階は、テカりの消失から始まるという事なのであろうか。
しかし、今一度「引き」で見てみて目を惹くのはやはり、彼の頭上に浮かぶ「お願い」の一言であろう。メッセージの最初ではなく、敢えて最後に「お願い」と一際大きい文字で出す事に、特に大きな意味は無いのだろうが(多分スペースの有効活用程度であろう)、何だか彼が必死に懇願しているようにも見えてくるから不思議(?)である。
次の例は、かなり単色化が進んだ彼である。
保護帽の緑十字以外、青系に単色化された彼である。そのせいで、顔および保護帽、靴のてかりが消失してしまっている。ベルトに関しては、薄っすらと黄色みを帯びているように思えるが、完全単色化へのちょっとした「抵抗」であろうか。
(ついでに言うと保護帽の黒線と緑十字、ネクタイや胸ポケットにも幾らか変化が生じている)
次も単色化が進んだ例である。単色化が進み、顔や保護帽のてかりも無くなったが、保護帽やベルトの黄色が鮮やかに残されているという言わば「単色化中間過程」の彼である。
実は東南アジアの人々と同じく、日本国内でも彼の「クローン」とおぼしき人々がいる。
強弱のついた胴体の輪郭と、頭部およびベルトの輪郭線の一定性が対照的である。また、この写真ではちょっと分かりにくいが、ベルトの輪郭線だけが、青ではなく黒いのも特徴の一つである。さらにクローン時の変化と思われるが、両耳の付き方がちょっと奇妙な事になってしまっている。
胸ポケットの形状からして、上の単色化バージョンの彼からのクローンであろうか。そのせいか、保護帽および顔のてかりも、彼には確認できない。
恐らく彼も、クローンの一人ではないかと思われる。彼の場合、耳は単純に頭部側面から張り出す形で違和感はさほどでもないが、代わりに口が失われ……いや、見えなくなっているようである。
まあ、彼も相当長いこと現場で活躍するベテランなので、こうしたクローン的な人々が出てくるのも、ある意味当然の流れである。
もちろん彼自身もまだまだ現役。ますますの活躍をお願いしたいところである。
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