オジギビト集会所本部長室R

路上観察サイト「オジギビト集会所」本部長のブログ

【現場路上観察】「運動」補足と労働動物衆

 先の記事では、工事現場における「運動」について幾つかの例を紹介した。その後、もう一つ「運動」の例が見つかったので、追加で紹介しておきたい。

ojigibito.hatenablog.com

 

北海道釧路市新富士の「絶滅運動」(2021年8月)

「絶滅運動」と言うとちと穏やかではないが、もちろんこれは右側にある「3大災害」の絶滅運動である。3大災害とは「重機」「墜落」、そして「土砂崩壊」と定義されている。
 この時期の状況からすると、右にある「新型コロナウイルス感染」も、重大な災害となりえるものだっただろう。

 この掲示の左側には、下の写真のような掲示もあった。

左側にあった掲示群(2021年8月)

 文字の大きさと色調のせいか、「報連相」が一際目を惹く。よく見ると、報連相の字の上に、ほうれん草らしきものが被っているのが分かる。個人的には、この「報連相」という奴には嫌な思い出があるので、あまり見たくない掲示である(そのことに関してはまたいずれ機会があれば……)。

 ついでと言っては何だが、この掲示群の上段中央の「安全第一」の労働動物をご紹介。

安全第一のナースウサギ(2021年8月)

「ゼロ災害」を呼びかけているが、万一の時に備えて医療方面のケアも十分配慮済み、ということであろうか。このナースウサギはその後再会できていなかったのだが、2023年になって釧路市の東の方で、仲間の労働動物たちと活動している現場に出会った。(ちなみにここの運動は、中段左の掲示の通り、「5S運動」であった)

北海道釧路市武佐の掲示群(2023年6月)

 やはりナースウサギは冗談の真ん中に配置されている。「安全第一」の重要性からであろうか。ナースウサギの隣には、整理整頓を呼びかける現場作業ライオンがいる。

整理整頓ライオン(2023年6月)

 保護帽から耳が出ている。つまり耳を出すための穴がある、特別仕様の保護帽のようである。そして左の隅には、お知らせ掲示板を管理するトラが。

お知らせトラ(2023年8月)

 この時は、何のお知らせも無かったようである。右上に小さい文字で書いてあるとおり、こボードの上にホワイトボード用マーカーで記入するタイプのようである。
 これまで出会った労働動物衆の中では、ウサギはどうも真面目に仕事をしていない感があったのだが、今回紹介した例は恐らく多くの場面で「待機状態」ではあるものの(もちろんその方が良い)、重要な役目を担っているものと言える。

 労働動物衆についてはもちろん、オジギビト集会所の方でも紹介しているので、参考にされたい。(いずれこちらの本部長室Rで、その中からピックアップして紹介する可能性も大)