オジギビト集会所本部長室R

路上観察サイト「オジギビト集会所」本部長のブログ

【交通系オジギビト】駅構内の掃除オジギビトとその仲間たち

 先日は、鉄道車両内で活動するオジギビトについて紹介した。

ojigibito.hatenablog.com

 交通系の人々の中では、やはり鉄道関係が最も大きな勢力であり、中でも駅構内で活動する人々は、かなりの数が活動中の模様である。
 今回はその中でも、掃除関係の人々について少々紹介してみたい。
「ああ、駅にはこういう人がいるのか」と、具体例として強く意識させられた最初の人が、こちらの人。

JR東京駅・新幹線メンテナンス東海の掃除の人(2002年11月)

 この人の所属は、「新幹線メンテナンス東海」とのことである。全体の感じからして、この人は女性であろう。しかしこの姿勢はいったい……。何となく、ぱっと見ではサルのような感じにも見えた。
 その後、東京駅構内の別の場所で出会った人はこちら。

JR東京駅の掃除の人(2003年5月)

 ピクトグラムのスリップ人の上に被せる形で貼られた人である。とり・みき氏の「街角のオジギビト」でも紹介された人だが、氏はこの人を男性として紹介していた。女性にも見えないことはないが(旧集会所では女性として紹介していた……)、若い男性というのがやはり正解だろうか。この人は結構多くの掃除現場で活躍しているようなので(駅に限らない様子)、ご存知の方も多いかもしれない。
 この人の仲間と思われる人はこちら。

JR横浜駅の掃除の人(2013年9月)

 全体の感じからして、東京駅の人の仲間である可能性が高い。こちらは明確に、女性と言い切って良いだろう。横に添えられたメッセージにも「女性が清掃中」とあるので、ここは当然、女性オジギビトの出番ということになる。
 横浜駅の人はわりと若い感じの女性であったが、埼玉県草加市新田駅東武鉄道伊勢崎線)では、少々ベテラン感のある女性が、掃除に励んでいた。

東武鉄道新田駅の掃除の人(2003年11月)

 駅の掃除というよりは、普通の家の掃除をしている感じである。しかし誰がどう見ても、「掃除中」であることがひと目で分かる。
 この清掃中看板も、時代が進むにつれて、キャラ展開戦略などが盛り込まれるようになってきたようである。これは関西で活躍している掃除の人の例である。

JRk京都駅の掃除の人「大阪じょう」(2017年2月)

 株式会社ジェイアール西日本メンテック所属の、「大阪じょう」くんである。京都駅なのに大阪か……というのは取り敢えず置いておきたい。他にも仲間がいるようなので、興味のある方は調べて見るのも一興であろうか。
 まあ美麗なキャラ造形には一つの文句も付けようがないが、世の看板がこういう人々ばかりになると、ちょっと味気なくなるかもしれない。東京駅や横浜駅の人々が、この種の掲示(掃除や工事の現場など)では、程よく美しくてバランスが取れた感じのように、個人的には思える。もちろん、大阪じょうとその仲間たち、あるいはその後継たちには、どんどん活躍してほしいものである。
 ここまでは掃除の現場につかの間出現し、掃除終了とともに立ち去る種類の人々についての紹介だった。下の写真は、掃除に携わる人々を支援する役割の、駅員オジギビトである。

JR別府駅の感謝駅員オジギビト(2010年11月)

 JR九州の駅員オジギビトが、トイレの利用者に向かって「きれいにご利用ありがとうございます」とオジギしている。言うまでもなく、このメッセージは「きれいに使ってくれよ」というお願いの意味を含んでいる。「感謝」の二文字が、なかなか鮮烈な印象を与える。
 最後に、掃除の人を募集する掲示の人々を紹介しておきたい。

JR蒲田駅の清掃員募集の人々(2018年1月)

 男女ペアの清掃員が、「募集」という黄色青色ギザギザの上に立っている。なかなか個性的な感じの人々であるが、PowerPointか何かで、図形を組み合わせて生み出された人々なのだろうか。女性の方のバケツの持ち手あたりに、些か「手描き」感も混じっているが……。大阪じょうくんとはある意味で対照的な、しかし独特の「味」は負けることのない、魅力的な人々と言えよう。ところで被り物のマーク、キツいボカシが入っているが、本当はどんなマークなのだろうか(こういうものということも恐らくないだろうが……)。
 駅構内では、清掃関係のみならず、切符販売関係や保安関係など、様々な役目の人々が掲示の中で活躍している。その人々については、また後日、紹介してみたい。

 

 こちらのマンガも何とぞよろしくお願い致します。